英雄が生まれたところ





2024年9月2日
神の果実が受肉して生まれた藍。ニキアスに連れられて渡った世界はギリシャ□のような世界。段々とこの世界にいたときのことを思い出していく。自分は何なのか。どうありたいのかを悩みながら、考えながら。ニキアスや他の人との語らいの中で段々と形作られていきます。アンブロシアであるが故に、ニキアスたち、神子に惹かれてしまうところが嫌だと思いますが、悠斗と語らいを持ったことで、軸がはっきりしてきます。どうありたいのか。何が必要なのか。神と神子たちのこれまでが、乙女たちの歌をなぞるように変化していく。神は逡巡したのちに正しいことも選べるようにしているわけです。とても面白くて、上下巻一気読みしてしまうと思うので、お時間ある時に読んでください。藍が俺を食べてというセリフをよくいうのですが、果実なので…。その言葉が、役目を果たすことの意義と自信を感心させるのです。円陣闇丸先生のイラストがまた、素敵でした。大満足!乙女たちがかわいいです。

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ジユンチ さん
(女性/50代) 総レビュー数:850件