わたくしのことが大嫌いな義弟が護衛騎士になりました
汰田羅おい/夕日/眠介
このレビューはネタバレを含みます▼
義弟モノと言えば、義姉だけに一途なヒーロー、義姉の方は超鈍感…が定番です。そこに義弟の出自の複雑さや王家や父親の思惑、義姉の婚約者候補も加わり、二人が相思相愛になれば即結婚ともいきません。
義弟ポジションが悩ましいのは、家族のままでいれば距離の近さやスキンシップが許される良さと、家族だから異性として見られず婚姻対象から外される悪さがある所です。
かと言って血縁は無いからと告げ求婚して断られれば、もう以前の様には戻れません。この物語の義姉は特に家族以外の人間にはっきり壁を作っているので、義弟が戦略を間違えれば全て失う可能性があります。その中で、数年離れて暮らしたのは良かったと思います。再会後の義姉は義弟を異性として意識する様になり、義弟に絡む王女に嫉妬を感じます。もう一押しで両想いかも?という所で2巻が終わっているので次が楽しみです。
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