このレビューはネタバレを含みます▼
突然6歳の子供の父親候補になった藤馬×仙太郎。7年前に一週間だけ付き合っていた凛々子が亡くなったことで凛々子の実家に呼び出され、そこで再会してしまった当時の浮気相手・藤馬と共に、どちらかが凛々子の娘・めぐるの父親だと言われた仙太郎。凛々子の母親の圧に負けて、3ヶ月の共同生活ののちにどちらが父親になるか決めることに。傍若無人なチンピラ男と苦労性の作曲家、達観して無愛想な幼女の歪な同居もの、上下巻。型に嵌まらないこんな家族も全然あり!それぞれに秘密を抱える藤馬と仙太郎がめぐると擬似家族のような関係になり、徐々に3人の形が出来上がっていく過程が面白かった。ただ仙太郎の抱える事情のあれこれがちょっと中途半端に感じて、ここだけすっきりしないかな。終盤は藤馬サイドの話がメインなので、結局無職で終わっちゃうの?という感じ。二人の恋愛面も共存する彼らのその後ももっと見たいので、ぜひ続編欲しい!めぐるの成長も見守りたいな。