汝の仇敵を愛せよ 復讐令嬢は王太子殿下と禁断の恋に堕ちる
」のレビュー

汝の仇敵を愛せよ 復讐令嬢は王太子殿下と禁断の恋に堕ちる

寺崎昴/緒花

親の仇。

ネタバレ
2024年9月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ レーベル買いです。実直な父親を持つ侯爵令嬢ヒロイン。ある日突然父親侯爵がいわれのない罪を着せられ、弁解の余地なく処刑される。冤罪を確信しているヒロインは身分を偽り真相を探ることに…という話。復讐もの大好きなので期待大で読みました。ヒロインはしっかり者で冷静さを持ち合わせている子なのでその点は楽しかったのですが、彼女にとっての仇の対象が王、侯爵、王太子(オマケ)…と分散されていたためか憎悪が弱くなってしまった感がありますし、あれだけ殺してやると息巻いてたのに断罪を諦めるというくだりにガッカリしてしまい、総合的にパンチが弱かったかなと。もっと言うと、2人が惹かれあい禁断的な関係性や切なさとか苦しさがいまいち伝わらず、そこも物足りなかった。素材は素晴らしいのでつくづく惜しい作品でした。挿絵は美しかったですよ。
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