その着せ替え人形は恋をする
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その着せ替え人形は恋をする

福田晋一

ハニエル…っ!!

ネタバレ
2024年9月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻から好きだけど、13巻…13巻を読むために今までがあったのだ、と思った。表象や表現に心揺さぶられるとはこのことだ。舞い降りた天使様に漫画内のモブが囚われるように、私たち読者も囚われる。作者が描きたい本質をつきつけられたような。アプリでチマチマ読んでいても、作中に「天命」が出てきてから耐えきれずに単行本に切り替えた末に、天使に魅入られた。13巻だけを繰り返し読んでしまう。この行動は新菜と同じなのだ。それに気づくとこの作品はこわい。でも読んでしまう、13巻を。ハニエルを求めてしまう、そして描いて欲しいと切望してしまう。「天命」を。作者が描きたかったものはなんだ。表現とは。推しとは。その解を穢さずに示す究極の愛を描く作品なのかもしれない。
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