私にとっては園田さんの話





2024年9月20日
三角関係を描いた作品でありながら、紘記は別れた丈がずっと忘れられず、丈もまた変わらず紘記を思っている、両思いがぶれることはありません。でも、私にとっては、これは紘記と第三の男園田さんの話でした。2人の間に起こったことを無かったことにしない、自分にとって必要なことだったと答える紘記に、2人だけの秘密にしておけばよかったと涙を溢す園田さん…。いや、もう園田さんの話であったとすら思います。質の高い心理描写と、おそらく紘記が生む独特のゆっくりしたペースが魅力的な、本当に良い作品でした。

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