このレビューはネタバレを含みます▼
帝国民の安寧の為、皇子と大神官が目論んだのは偽の聖女を祀る事。不意にこの世界が前世で読んだ小説だと知ったアリエルは本物の聖女が現れた途端に殺される運命だと知り、それを回避する事を決意。あるある展開。ところが、小説だった筈のこの世界がゲームウィンドウの登場で、アリエルは神々達のやたらな祝福を得る事になってしまう。いや多分、おそらく。アリエルこそがもう聖女なのでは？という匂わせ展開。そんな彼女に魅かれて行く3人のイケメン達。小説では「本物の聖女」が3人のイケメンを夫に持つ、というふしだらで逆ハーな結末らしいが、さて。アリエルの選択は？というのが物語の見どころ。今のところ、死を回避するのが精一杯の彼女は此処から逃げ出す事しか考えていない。周囲のイケメン達の好意ですら迷惑そうなのも良き。ゲームウィンドウの神々からの勝手な祝福すら迷惑そうなのも面白い。神々は子供っぽく、アリエルに興味と関心を持ち、互いにアリエルを巡って揉めたり、時には雷を落としたりする。そんな神々を宥めたりしながら、その力を拝借しながら。アリエルは自分の道を切り拓こうとして行く。アリエルが本物の聖女で有ります様に。そして3人の夫、では無く。たった1人の愛し愛される人と出逢えます様に！
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