『運命の番』の資格を解消する方法。 白豹の令嬢は傲慢不遜な竜人王太子を棄て、エルフの重い愛に守られて幸せに暮らします。
三月べに/ダンミル
このレビューはネタバレを含みます▼
主人公は暴君王太子のつがいなので、時期が来てつがい認定されれば王太子は主人公に優しくなると思います。でも主人公が言いたいのはそういうことじゃないんですよね。つがいじゃない相手に対する暴言、直接暴力は振るわないけれど極めて暴力的な行動。つがいにだけは優しくしても、つがい以外の人(つまりほぼすべての国民)に対して酷い行動を取る様な人物を王に据えてもいいのか?そして王太子の周辺にいる王家や高位貴族が誰も王太子の傍若無人ぶりを止めないということは、周囲は王太子の行動を認めている、この暴君が王になっても構わないという事。主人公はそれが受け入れられなかったって事なんでしょうね。自分自身の事だけ考えればつがいを解消する必要はなくて、むしろ「暴君な王太子が私にだけはとびきり優しいのですがwww」みたいなラノベ風展開にできそうなところを、国の将来の考えて出した結論であり、そして主人公にはそれしか手段が無かった。もっと他の手段を取れたはずの王家や高位貴族らがなにもしないんだから仕方ないね。
話は良かったと思う。ただ一点どうしても言わせてほしい。
この表紙なに!?!?この小さい子が主人公だよね??なんでこんな露出狂みたいな恰好してるの?!これスカート履いてないよね!そんな描写あったっけ!?
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