このレビューはネタバレを含みます▼
かつて由良先生が背負った「好きな人の声を聞けない、ぬくもりに触れられない」辛さを図らずも羽賀くんに背負わせてしまっていたことに気付くシーンが特に印象に残りました。昔は子どもっぽく強引な所があった羽賀くんが、大人になって思いやりが増した所を見ると、六年間でたくさん由良先生のことを考え、他にも色々なことを吸収したことで精神的に大きく成長したんだなと感じました。そういう所で、由良先生は彼への本当の想いを認めて受け入れる決意に至ったのではないかと。想いが通じた後の展開は本当に必見です!番外編も含めて幸せが過ぎるので…。また、柊真の隠された想いにもかなり軽くですが触れられたのがとても良かったと思います。自分では救えなかった幼馴染の苦しみを今は救ってくれる人が傍にいることに、少し複雑な感情もあるかもしれませんが、ほっとしている気持ちもあるのではないかと思いました。