このレビューはネタバレを含みます▼
1話のヒロインとヒロインになれなかった吸血鬼。彼女たちの違いは、生まれつき以外いったいどこにあるのか、という。しょっぱなから残酷な話ですねえ。本人にはどうにもならない生まれついてのことで、選ばれる人(ヒロイン)、選ばれない人(ヒロイン以外)に分別されてしまうという。でも、この作品においてヒロインはお飾りなので。ヒロインという象徴だけが形骸化して残っている感。しかし、個人的見所はそんなことよりクロガネ氏の義肢ギミックなんですわ。めちゃめちゃかっこえー!!!ワイヤー武器!聖水仕立て!吸血鬼+アクションの良いとこ取り設定満載でワクテカ超えてギンギンします。これまた、意味深なことを呟くドクター。医師なのにギミックやらメカいじり好きな辺り、スチームパンク臭がプンプンします。良いですねえ。そして、極めつけが人狼。チャラーいワンちゃん来ました!更に、モブ敵たちの正義の残念ぶり。三下すぎる王様やら教祖やらの掲げる主張のしょっぱさに水戸黄門的勧善懲悪まっしぐらの小物臭がします。アクションとスチームパンクがメインだから、敵対側は悪代官くらいがちょうど良いんですよ。めちゃめちゃ面白いし、アクション上手いし、スチームパンク的設定メガ盛りで、最高です。昭和から平成にかけてスチームパンク好きヲタクが狂喜する王道にモンスター級画力のアクションがついてくるの最高しかない。トライガン世代は死ぬほど刺さるでしょう(予言)。