傍観者の恋【単話売】
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傍観者の恋【単話売】

吉田了/ナツ/あき

近親へプラトニックラブ

ネタバレ
2024年9月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ しつつ、幼なじみと駆け引きするヒロインの相手役イケメンえぐい。これは褒め言葉として言うけど、地獄のモダモダ駆け引き恋愛群像劇なんですよ。しかも、中途半端に。姉がいっそヒロインに恋愛感情(GL)でした、までいったらそういうこじれた人間関係の地獄(褒め言葉やで)が性癖なんやな、て納得なんだけど、姉はあくまで友人として綺麗なままだから、据わりが悪い。ヒロインの相手役も、気持ちが実姉から幼なじみにシフトしたとしても、いや、シフトするからこそ、なんか生理的嫌悪感のぬぐえないキャラクター設定かも。ペドの人が実行してなくてもペド欲求を持ってると、それだけで嫌だからそれと同じ感じで嫌。モダモダ演出のために、キャラクター付けされてる感。おさまりが悪いというか、歪んだ椅子に座らされてる心地悪さがある。ヒロインもヒロインでなりふり構わないとかなら良かったけど、幼なじみに気持ちがバレちゃいけない、という建前を理由に変な駆け引きしてて、本当に具合の悪い関係性に感じる。バレちゃいけないならもっと完全に気持ちを殺してほしいし、バレても構わない玉砕覚悟ならもっと気持ち全開にしてほしいし、ヒロインも幼なじみも『相手のため』という名の保身に見える。端的に言って苦手な作品なんだけど、コミカライズ作家さんの丁寧な心情描写により、気付けばめちゃめちゃ引き込まれて全部読んでしまう。本当にコミカライズ作家さんの功績がでかい。性癖だけで本を読む私に性癖外の作品を読ませる天才。それくらい上手い。ただ、本当に原作の内容が苦手すぎて評価下げてしまった。ごめん。心の底から原作無しの作品で出会いたい素晴らしい作家さんでした。
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