親愛なるジーンへ 2(特装版)
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親愛なるジーンへ 2(特装版)

吾妻香夜

拍手喝采のラスト

ネタバレ
2024年10月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全てが愛くるしく素晴らしいので多くは語りませんが、ラストがリアルで苦しいほど感情が溢れます。本当の意味でのパートナーとの時間や関係って、こういう第三者からしたら納得できないような別れや再会、距離感が結構あると思います。心から大切だから/だったからこそ、一度決めたからには容易には戻れない、越えられないような、言語化しづらい関係が私たちのリアルな人間関係にも時々あるなと...特に同性であることや、宗教、時代背景などを丁寧に考慮した、最初から最後までトレヴァーとジーンだからこその軌跡だったなと。
ラストに賛否両論があること自体が、まさにこの作品がいかに傑作で、登場人物にどれだけ多くの読者が愛を持って読み進めていたのか示していると思います。
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