だって望まれない番ですから
」のレビュー

だって望まれない番ですから

一ノ瀬七喜

それなりに面白い

ネタバレ
2024年10月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ コミカライズから来ました。コミカライズを読んであまりの主人公が生まれ変わる前の生活の不憫さにモヤっとして、なぜこうなったのか?を知りたくてウェブ版を読んでから、こちらを読みました。ウェブ版からは結構直してあるみたいで、こちらの方が読みやすかったように思います。
両親を子供の頃に亡くして1人でパイ屋さんを営む人族のアデリエーヌ。アデリエーヌは前世の記憶を想い出し、当時望まれて竜族の番として第三王子に嫁いだはずだったのに『名前も呼んでくれない、触れてもこない、自分と関わりを持とうとしない』第三王子と、尊い存在とされる竜族の番に下等な人族の番なんて…と侍女達などからも陰口を叩かれて冷遇されていたことを想い出し。
そんな時、現世でもまた第三王子の新しい番候補となり、それを回避しようとするアデリエーヌと周りの人々、第三王子と因縁のある王太子。
途中、意味深な竜族と過去の人族の番に関する本の挿絵の不気味さとか、謎解きのような部分もあって気になりました。
謎が解けてしまうと、不憫なのは第三王子でアデリエーヌは王太子と第三王子とのいざこざに巻き込まれたようなもので。
途中から怪しいなとは思いましたが、王太子がかなり気持ち悪いです。所謂ストーカー気質と言うか。作者さまのウェブ上の他作品もざっくり読んだのですが、やや残虐表現が好きな方なのかな?と思いました。そんなに長くはないけど、2巻に想像したら嫌な感じの残虐表現が少しあります。ストーリーは面白いようにも思いますが、多分私には合わないので今後はもう他の作品は読まないと思います。
2巻まで読んで不完全燃焼は解消されたので満足です。
今のところ完結になっていないのですが…まだ続くのでしょうか?幸せな日常のスピンオフとかならいいけどこの調子で続くのは嫌だなぁと思うので、もし続くのなら読み続けるかはびみょーかな。
コミカライズで気になった方はこちらを読むのもありだと思います。
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