悪役令嬢とヤンデレ王子の執着愛
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悪役令嬢とヤンデレ王子の執着愛

喜久田ゆい/琴子

1話完結ながら、まとまりがある

ネタバレ
2024年10月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 超短編を綺麗にまとめ上げるには、登場人物たちの印象付けが要でありますが、こちらの作品は回想シーンも含めて、それぞれのキャラクターが個性立ちしており、加えて表情の喜怒哀楽が上手に描けています。特に、悪役ヒロインの断罪シーンで、ヒーローを呼びかけたときの「ルーカスゥ」は、断罪される惨めさが感じられて非常に良かったです。思わず嘲笑が出ましたw

本来ならば導入で終わる1話だけだと、ざまぁ物はテーマとして難しいところなのですが、物語の基本である起承転結をしっかり意識すると、この作品の様に短さを感じさせない、充足感のある漫画となるでしょう。

最近は、アンソロから連載になる作品も多いですが、こちらもその路線にしても良いと思います。久しぶりに、丁寧な超短編に出逢えて嬉しかったです。

もっとも、琴子先生の原作に喜久田先生の作画とあれば、星5は自明の理ですがね😄
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