だって望まれない番ですから
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だって望まれない番ですから

一ノ瀬七喜

感情がある生き物達

ネタバレ
2024年10月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 広告でみかけた連載中のコミカライズから入り、初めてこれは続きが待てない!原作を買おう!と一気に読破した作品です。
また、ラノベにありがちなご都合展開もない上に情報もまとまっており理解しやすく、主要キャラクターも絞られており何より2巻というスピード感で読める点もオススメポイントです。

内容に関して、人族も竜族も種族や時の流れは違えど感情が生まれる場所は同じでだからこそすれ違うし、強くぶつかるし思い通りにはいかない。物語の外からしか彼らを見届けられないことが心苦しく毎度心を締め付けられるのですが、それが何故か癖になってしまいいつの間にかこの世界にのめり込んでました。

グッときたシーンは多々ありますが、アッシュのブローチのお話や最後にルチアと再開した時は泣いてしまいましたね。ただひたすらにヒロインの幸せを願う男達は切なくもカッコよかったです。また、最初は自分の置かれた環境に疲弊し体調のこともあり弱々しかったヒロインが最後は自分の意思で第三王子を選ぶ姿も素敵でした、全てのキャラが魅力的です、みんなどうか幸せになってね。
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