【全1-6セット】愛が何かもわからずに【イラスト付】
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【全1-6セット】愛が何かもわからずに【イラスト付】

白石さよ/三廼

TLというジャンルを超えた名作

ネタバレ
2024年10月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ ひたすらに会社や恋人に尽くす、昭和初期のような献身的なヒロインと、『復讐』という足枷を嵌められた有能ヒーローのお話。
専門的に描きつつも、『お仕事小説』になってしまわないのには、作者様の凄まじい力量を感じました。
無駄のない設定、キャラクター、展開や、専門的な文章だけでなく、美しい比喩表現は叙情的ですらあります。
前半の切なさや、ヒロインの『男が悪くても謝罪しなければ』というドMか?と思うような昭和初期の女性気質にはイライラとさせられますが、それすらも後半にブチかます布石なのです。
ヒーローがボッコボコにされて、ヒロインを追い掛けて土下座する展開が大好きな私は、後半の盛り上がりに狂喜乱舞しました(笑)
TLジャンルでは、群を抜いての筆力のある作家様の渾身の作品です。
超名作でした!
白石先生、素晴らしい作品をこの世に生み出して下さり、ありがとうございます。
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