このレビューはネタバレを含みます▼
この本は学園アリスの作者である樋口さんがほぼ1人で手掛けた同人誌になります。単行本や公式のファンブックと比べて値段が高めなのはそれが理由でしょう。また、ページ数もそこそこあります。
そして注意しておきたいこと。この本には物語の結末のネタバレがたくさん含まれているので、知りたくない方は回れ右をおすすめします。できれば、本編や他のファンブックを全て読んだ後にこの本を読むとより楽しめると思います。
もともと紙の書籍として学園アリスの31巻(最終巻)と同時にアニメイトで発売されていたらしいですが、私は一時期学園アリスから離れていたので、この本の存在について全く気付いていませんでした。知っていたら絶対購入していましたね。紙版を持っていない身としては、この電子版が本当にありがたかったです。
電子版として唯一気になるのが、小さい文字が読みにくいところでしょうか。でも内容が良いので全体的に評価が高いです。
詳細は省きますが、あるキャラクターの大きな秘密がこの本で明かされています。まさかここで謎が解けるとは思いませんでした。樋口さんが公式ファンブック内で「もう公表しません」と宣言されていたので。この内容だけでも学アリファンなら買って損はないと思います。
今まで発行された公式ファンブックやイラストファンブックも良かったですが、その中でも私は、この完結記念本が1番のお気に入りです。何回も読み返したいくらいに。なぜなら、学アリファンが喜ぶような心に刺さる内容が全てのページにぎゅっと詰められているからです。さすが樋口さん、学アリファンの気持ちを分かっていらっしゃる……。と思いました。まさにファンのために考えられて作られた本だと。これに尽きます。
完結からしばらく経っているので、学園アリスの作品を知らない方もいらっしゃると思います。アニメ化もされていますがかなり前ですからね。次から次へと面白い作品が生まれている世の中ですが、個人的に学園アリスは今でも自信を持っておすすめできる作品の1つです。