このレビューはネタバレを含みます▼
作者買いです。一流ホテルの高級ラウンジ勤務ヒロインは彼氏に振られ、やけ酒を煽った翌日に見知らぬ男性と一夜を過ごしたことを知る。その謎の男からとある取引を持ち掛けられ…という話。やけ酒で潰れるくだりが個人的に苦手なのでどうしようかと思いましたが、その後はグイグイ引き込まれました。ヒロインはまだ青いところがリアルで共感できるし（ミスを怒られるシーンは胸が痛かった）、ヒーローは相変わらず謎めいてるし。そう！ヒーロー！何なんすかこの男！詮索するなとか恋愛感情持つなとか言っておいて思わせぶりな態度とるし、近づいたと思ったらサッと引くし、引いたと思ったら手を差し伸べてくるし！そんなんされたら好きになるに決まってますよ！癖が強すぎる！ほんっと悪い男だわー(笑)。ただ途中からヒーローsideで匂わせが始まって、ヘッドハンティングまたはヒロインのホテル潰しの線だと踏んで読んでたのでやっぱりなという感じでした。それでも引っ張られないで自分を通したヒロインが格好良かったです。今回のヒーローも御厨作品お約束の目的のためなら手段を選ばない冷淡男だった…んですけど、いつものように尊大ではないしヒロインと対等（ケンカップル的な？）かつ食えない男だったのでちょっと違うなと思いました。こういうタイプもよい。惹かれ合う感じもとても自然で読んでいて引き込まれましたね。ほとんど一気読みでした。いやー今作も面白かった。別レーベルさんのは未読だったので尚更楽しめました。ありがとうございます。
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