余命1年半。かりそめ花嫁はじめます~初恋の天才外科医に救われて世界一の愛され妻になるまで~
」のレビュー

余命1年半。かりそめ花嫁はじめます~初恋の天才外科医に救われて世界一の愛され妻になるまで~

葉月りゅう/カトーナオ

ヒロインがなぁ……

ネタバレ
2024年10月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大筋は感動的な秀作だと思います。
ですが、私はこのヒロインの考え方が許せませんでした。
脳腫瘍があると分かって、「最後まで女として見ていられたい」という理由で、黙っている決断をする。
これが百歩譲って、ヒーローが別の職業だったり、医者であっても他の科の先生だったり、看護師だったならまだ解る。
だけど唯一、手術を出来るだろう脳外科の名医なのに黙っているのには、「私って可哀想」と自分だけが不幸に酔いしれてる『悲劇のヒロイン』でしかない。
ヒーローがその現実を知った時、何もせずに愛する人を死なせてしまったという心の傷を背負って、これから生きていくという、将来を考えもしない。
しかも1番愛する人には秘密にして、周りには言いまくるなんて、どれだけヒーローを傷付けるつもりなのか。
お話としては、この展開が一番盛り上がるんだろうなぁとは理解出来ますが、どうにもこのヒロインの考え方が利己的で、自分勝手に思えたので、最後まで許せませんでした。
お話自体は、名作だと思います。
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