聖職者のおっさんは勇者を捨てて逃亡します。探さないで下さい。
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聖職者のおっさんは勇者を捨てて逃亡します。探さないで下さい。

天城/おもい央

RPG&師弟年下溺愛攻&兄弟執着愛大河ドラマ

ネタバレ
2024年10月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 以前から存じ上げていた作家さんで発刊を楽しみにしていました。いわゆる剣と魔法のロールプレイングゲームの世界、主人公は記憶をもったまま聖職者に憑依した日本人のおっさんです。活き活きとした一人称と常識的な思考に読者が親しみを覚えたところで、弟子ポジションの美形でっかわんこ勇者によってあれよあれよという間に溺愛調教メス落ちさせられていきます。無情すぎじゃろ。まてまておっさーん!おっさん!気を確かに!としっかり動揺しました。大人としてこんな関係はよくないと首尾良く逃亡するおっさん、暴漢に襲われても物理的に殴って危機を脱したり、なかなか強く有能なおっさんを夢中で応援しているうちにあっという間に上巻を読み終えました。ボリュームがありますがテンポ良く進むので読み応えがあり嬉しかったです。エロシーンが濃いのですが、この頃にはおっさんがいいならそれでいいよ、Happy!幸せになって!!となっていました。
下巻のほうは執着愛魔王兄弟編。息もつけないような溺愛エロバイオレンス攻と健気受けの心まではつながっていない時代と離別から、主人公のおっさんとの関わりやそれぞれの成長を経て、溺愛イチャラブハッピーエンドへ駆け抜けていきます。まさに平成のオレ様攻みたいな魔王も心の成長とかするんだフゥンやるじゃん、今度は逃げられんなよ!と謎目線で称えてしまいました。しっかりエロなのですが、一人称視点になる受けさんたちがメンタルも物理的にも強くて、読んでて健康になれるタイプの小説です。おすすめ!
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