このレビューはネタバレを含みます▼
ヒロインのウジウジ振りも健在で、必ず一度は井上美珠さんのヒロインが自分がヒーローに選ばれた事に関して口にする『どうして私』。そこは良いです。作者さんらしいな、と思いました。ただ、お話が散らかっているな、って言う印象がありました。ヒロイン、ヒーローが復縁した以外、全てが未解決のまま。ヒーローの元妻、ヒロインの親友、そしてその夫。かなりモヤモヤして終わりました。元妻は、翻訳の仕事を始めたとあって、ヒロインと一悶着あると言う伏線⁈と思いきや、特にそう言うことでもなく。勝手に期待した私が悪いのですが、もう少し雨降って地固まる、みたいな物があっても良かったかなと思いました。エタニティブック15周年作品と言うことですが、お値段も高い…。もう少ししたら、読み返してみたいと思います。