よかったけど哀しい

ネタバレ

2024年10月18日

このレビューはネタバレを含みます▼ 全編通して美しい描写。ラストの余韻がすごかったです。
でも「連鎖の物語」って書いてあるのが不穏で。
おじいちゃんは裕福で愛情深い両親に恵まれたけど、鴻さんを失ったことにより自分の妻子を愛せずずっと鴻さんを待ち続け、妻子と孫の司朗を不幸にしてしまった。
司朗は両親には愛されなかったけど鴻さんと愛し合う仲になり幸せ。
しかし鴻さんが過去を変えに戻ってしまったので、新しい過去では両親に愛されて育ったものの、永遠に鴻さんには会えなくなってしまう。
そしておじいちゃんがかつてそうしてきたように司朗も生涯鴻さんを待ち続ける…？
これは私の勝手な個人的な解釈です。
しかし「連鎖」ってこういうこと？って不穏な想像してしまいました。
司朗は優しくて強いから「鴻さんとの思い出と鴻さんへの想い」を抱えながらもしっかりと生きていくのかな。
綺麗でどうしようもなく哀しい愛のお話でした。

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mimoza さん

(女性/60代～) 総レビュー数：1件

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