何度も読み込んで涙した素晴らしい作品





2024年10月20日
テーマがとても重くてダークな作品。BL初心者の私には目を背けたくなる様なセンシティブな暴力的シーンもあり、包帯でぐるぐる巻きの痛々しい姿や、息をのむほど無数に刻まれた身体の傷跡などページをめくり読み進めるのが怖かった。
一筋の光も許さず飲み込んでしまう様な深い深い闇の中で生きてきた過去を持つ浩然と、誰からも必要とされず孤独に苦しみ何一つ持っていないゴミ男千紘w。逃れられない過去に抗いながら、やっと見つけた小さな幸せを健気に必死に守るラブストーリー。
とても印象的なシーンが4つあり…「同じ絵」と「パンジー」のお話。同じ絵は、浩然とマヤを指し示しているのか…犯してしまった過去を受け流しているか?受け苦しんでいるか?“中身”によって溺れて沈むか踏みとどまれるか変わる。パンジーのシーンは、小さな器では芽吹かなかったけどプランターに植え替え芽が出た…“環境”を変えたことによって新たなものがうまれる。ちなみに、パンジーは色により持つ花言葉が違う様で…どれも愛情にまつわる意味ばかり。“わたしを想って”や“つつましい幸せ”…初詣で浩然が願い流した涙、江の島で微笑みながら流した涙、千紘が“あいつがいれば…”と空を仰ぎ流した涙、パンジーの花言葉は、浩然と千紘の願いそのものだと。終盤の個展“最後の写真”千紘が1人新たな未来を進み自分の全てを表現した写真たち。不出来な写真でも、やっぱり最後の写真は浩然だった…その1枚に千紘の伝えたい想いを込め、浩然が千紘の元へ…逆光で表情は描かれていないが浩然の頬に流れる涙…きっと喜びに満ちているんだろう。私も涙を堪える事が出来なかったシーン。そして“最終巻のカバー”穏やかに優しく微笑む浩然の前にはカメラを構える千紘がいる。再び手にすることが出来た新たな2人の温かい幸せが、そこにある。そう感じれて嬉し涙を流しました。
一筋の光も許さず飲み込んでしまう様な深い深い闇の中で生きてきた過去を持つ浩然と、誰からも必要とされず孤独に苦しみ何一つ持っていないゴミ男千紘w。逃れられない過去に抗いながら、やっと見つけた小さな幸せを健気に必死に守るラブストーリー。
とても印象的なシーンが4つあり…「同じ絵」と「パンジー」のお話。同じ絵は、浩然とマヤを指し示しているのか…犯してしまった過去を受け流しているか?受け苦しんでいるか?“中身”によって溺れて沈むか踏みとどまれるか変わる。パンジーのシーンは、小さな器では芽吹かなかったけどプランターに植え替え芽が出た…“環境”を変えたことによって新たなものがうまれる。ちなみに、パンジーは色により持つ花言葉が違う様で…どれも愛情にまつわる意味ばかり。“わたしを想って”や“つつましい幸せ”…初詣で浩然が願い流した涙、江の島で微笑みながら流した涙、千紘が“あいつがいれば…”と空を仰ぎ流した涙、パンジーの花言葉は、浩然と千紘の願いそのものだと。終盤の個展“最後の写真”千紘が1人新たな未来を進み自分の全てを表現した写真たち。不出来な写真でも、やっぱり最後の写真は浩然だった…その1枚に千紘の伝えたい想いを込め、浩然が千紘の元へ…逆光で表情は描かれていないが浩然の頬に流れる涙…きっと喜びに満ちているんだろう。私も涙を堪える事が出来なかったシーン。そして“最終巻のカバー”穏やかに優しく微笑む浩然の前にはカメラを構える千紘がいる。再び手にすることが出来た新たな2人の温かい幸せが、そこにある。そう感じれて嬉し涙を流しました。

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