原作世界観のビジュアル補正が半端なく良い

コミカライズ4巻まで読んで面白かったので、その後原作小説も5巻までイッキ読み。その上での評価として、このコミカライズは昨今の同系統メディア展開作品の中でもピカイチな相互補完効果を発揮してると思います。原作小説の挿絵はラノベに良くあるのっぺり系で実際のキャラ設定より外観年齢が幼く見えるし、生臭さも皆無。けれども内容を読んでみると主人公の前世知識蘊蓄や現実的な課題をテーマにしている部分が多いので、イメージのギャップがかなりある所を、コミカライズの大人びたキャラデザが補完してくれている。逆にコミカライズはテンポを重視しているので、世界背景と主人公の考察部分は必要最小限に端折られている。より物語とキャラ背景を楽しむなら、原作小説は必読！と思わせる導入力があります。コミカライズが何処までやってくれるのかわかりませんが、最後までやってくれると嬉しい。期待してます。