不老不死(を求めた者)が最後に願うもの

2巻じゃなくて、映画で言う2と同じにしてんのめちゃくちゃ同感！
触手ものではあったんだろうけど、最早触手が好きなだけで読むには難しい、ストーリーありきの作品だと思います。
櫻井の前作の悪者っぷりは許すまじ…ですが、リリアの存在もあり描き下ろしの櫻井の行動に至るまでが上手くまとまってて、キャラクターに深みがでてたのが良かったです。
不老不死は人間の強欲さの最終形態なんでしょうか。ならば命を繋ぐという事は一体何なんだろう、その人間に使い捨てにされ命を枯らすだけの地球(ほし)は何なんだろう…。そのタイムリミットを恐れ新たな寄生先を求める人間の欲深さと、アルゴと呼ばれるひとつの生命体が出会った先に描かれた世界に夢中になりました。
生ではなく死が唯一人間に平等に与えられたものだと思ってる自分にはかなり妥当な展開に思えたし、死ぬまで生ききることを疎かにしない結論にホッとしました。
話の全部は理解出来てませんが、漫画的な都合の良さなど面白さもしっかり感じられてバランスも良いです。2冊まとめての★5です。