Boy meets Girl【タテヨミ】
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Boy meets Girl【タテヨミ】

Viper

衝撃の立場逆転劇!続き気になって寝れん

ネタバレ
2024年10月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みで分かると思いますが、男性の体で、あそこが女性、という体の男子が受けです。カバーで言うと金髪の方。

私は本来、そういうジャンルのBLは好んで読まないのですが、あまりに受けのビジュが好きなので思い切って買ったのですが、もはや、あそこが女だから〜とかそういう問題ではない、衝撃作でした。

始まった当初は、攻めの蓮が、ひたすら高校時代の友人であるカナトに執着し、病的な執念でカナトを手に入れようとする話なので、こちらもそのつもりで読んでいたら、
カナトが蓮を好きになった途端に、行方をくらます蓮。意味不明過ぎる…と思いきや、ここで2人の過去が判明し、
実は高校時代、2人は合意のもとで付き合っていたのに、
カナトが自己保身のために蓮を酷いやり方で突き放していたことが判明。

この、受けのナチュラルなクズ感。どうりで、蓮にむりやり付き纏われて3ヶ月ですんなり蓮を好きになったはずだよ。
昔は好きだったんじゃん。元々、ゲイでもないのに蓮を受け入れる素養はあった訳だ。というか、カナトは自分を全力で愛してくれる、特別扱いしてくれる人を好きになれる才能はあるんだろうな。ただ、自分が一番ってだけで。

攻めの蓮は、一途で純粋だけど、何か精神的にグレーゾーンらしく、本心で何を思っているのか今のところ分からない。
カナトに繰り返す「俺と同じくらい好きになってほしい」というか言葉の意味も不明。16巻現在、蓮は突然カナトの所に戻って来ているけど、このまま2人は一緒になれるのか、蓮の内面が分からないからの未知数。
とにかく、全く先が読めない。受けはどこかクズだし、攻めは執着攻めだけど、両想いになった途端に消えたりするし。

ただ、2人の過去を踏まえて見ると、カナトが今になって蓮に本気になり、夢でも会いたいほど好きになったのには、溜飲が下がった。ざまみろという感じ。というか、学生時代も、他人の目さえなければ、男同士の偏見さえ気にしなければ、きっと2人は上手くいったんだろうな。
カナトは当時、蓮とは軽い気持ちで付き合ってて、一生一緒にいる気はなかったから損切りしたけど。
今はもう、体が元に戻れなくてもいいから側にいたい人、にまで昇格した訳だ。カナトはまた蓮に全力で愛されたから、特別扱いされたから、今度こそ本気の覚悟をしたんだろうか。2人に幸せになってほしい。
とにかく凄い内容で、大変オススメです。
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