妹の召使いから解放された私は公爵家の家庭教師になりまして コミック版 (分冊版)
七杜のん/春乃紅葉
ナギ
さん
(女性/40代)
総レビュー数:348件
このレビューはネタバレを含みます▼
ストーリーはのったり進むのに、問題はサクッと解決される不思議な感覚の漫画です。あと、相関図がないと誰と誰が兄弟姉妹なのか誤解する人も多そうです。
10話っていうと、単行本の2巻分に当たると思うのですが、最初の頃は表紙のヒーローはいつ出てくるの?と思ったし、出てきたと思ったらどう考えても執事くんのほうが魅力的だし、恋愛展開皆無(笑)ヒーローがヒロインに惹かれてる(気になってる)感じの描写なのかな?これは…と怪しむシーンは幾つか見られたけれど、今のところ、あらすじにあるヒロインがヒーローに心惹かれていくシーンを見つけるのは難しいです。鉄仮面だけど実は優しいということに気付くことがソレだというのであれば、何十年前の少女漫画だとツッコミを入れずにはいられません。たぶん、描き方の問題だと思います。ここからどうヒーローが当て馬執事くんを上回っていくのか気になる作品ではあります。
個人的には、ヒロインの家族とヒロインの婚約者の弟は言わずもがなですが、婚約者と親友(ヒーローの妹)の頭も疑わしいです。普段から女遊びの激しい男子と普段から誠実な性格の女子と認識していて、ヒロインが実は騎士より強いんですってことも周囲は知らないはずなのにも関わらず、あの茶番で全員が男子の方の肩を持つ意味が分からず、それこそヒロインを孤独っぽくして執事くんの株を上げるための茶番にしか見えなかったです(笑)まあ、それを言ったら、親友は何故そんなにヒロインの婚約者の弟が魅力的にみえていたのか、恋は盲目とはいえ、それすら茶番…と最初から興醒めしながらヒーローが出てくるまではと惰性で読みました。
読み放題なのでここまで読んでも冷静でいられましたが、購入だったら憤慨してるかもしれない作品でした。描きたいシーンがあるのは分かるのだけれど、そこまでの話運びが目も当てられず…大人が読んではいけない作品であろうことを差し引いても、ダメでした。辛口コメント済みません。
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