先輩はおとこのこ
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先輩はおとこのこ

ぽむ

好きなものを好きと、堂々と言えるように

ネタバレ
2024年10月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主役のまことは、可愛いものが大好きな男の子。男の子だけど、女の子が好むような可愛いものたちが大好き。
この作品を読んで、性別に関係なく、好きなものを好きと、堂々と言える世の中であって欲しいと強く思った。
まことの父親が良き理解者である一方、まことを理解出来ずにまことを傷つけてしまう母親があたかも毒親のように思われがちだ。しかし、まことの母親は、自身の父親との確執などの過去もあり、心が繊細過ぎて弱いが故に、冷静になれず、上手く心をコントロール出来ないで、正しい行動がとれず、まことを自分の望む枠に押し込めて、まことを傷つけてしまうのだ。まことの事を、本当に心から愛してるのは感じられる。すれ違いだけなのだ。どうか、近い未来に、母親が真実に気がついて、ありのままの真実の姿のまことを丸ごと受け入れてくれる日が訪れますように、と願わずにはいられない。
ところで、まことの母親の父親、つまりまことの祖父は、自分の好きな道を貫く飄々とした素敵な人間だ。まことに良い影響を与えてくれそうだ。
まことを丸ごと受け入れてくれる咲やリュージは心強い存在。なんだかんだあって、咲とまことが両想いになって、ずっとまことを一途に想い続けてきたリュージは失恋してしまう展開になりそう。
リュージ推しなので、心優しいリュージが報われて、ウンと幸せになって欲しいと心から思う。(メガネをかけたリュージもイケメンなのだ)
とにかく、まことも咲もリュージも、みんなの親たちも、幸せになりますように、と願うばかりです。
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