下弦の月
」のレビュー

下弦の月

矢沢あい

消えゆく月は、でも

2024年10月30日
欠けていき新月に向かう月。その儚さが作品イメージに合っていてぴったりなタイトルでした。でもそして新月を過ぎれば蘇るし―。当時、連載は知らなかったけど、月と夜景―この愁いにあふれた透明感に惹かれて表紙買いした本でした。いま読み返すと、登場人物それぞれの寂しさが共鳴して物語になってるんだなぁ。切ないお話。夢の中、霧の中に迷い込んでしまったような幻想的な雰囲気が忘れられなくて、また浸りたくなります。
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