わたしは家族がわからない【タテスク】
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わたしは家族がわからない【タテスク】

やまもとりえ

気分が悪くなる

ネタバレ
2024年11月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 端的に言うと他の可哀想な境遇の家族の支えになるために失踪してしまうということです。最後に救いなどもなく読み終わると気分が悪くなります。
恐らくこの父親にとって、奥さんが求める「普通」は普通以上の「贅沢」だと日々感じていたのでしょう。(父親の「贅沢だなー」というセリフも何度か描かれていましたし)
夫婦にとっての「普通」の擦り合せが出来ていなかった上に、「お父さんは怒らないところが良いところ」と奥さんにも娘にも言われて、不満を口に出すこともできずに、本人も気づかないうちに不満が積もり積もってしまったのかなと思いました。
よその不遇な家族の支えになるということを口実に、自分も誰かの役に立っていると実感したかったようにも見えました。
嫌ですねー、こういうタイプの人。
読後感は悪すぎます。それでも気になって読んでしまいましたが。
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