このレビューはネタバレを含みます▼
(2巻完結)『faker』の広告代理店営業一課が舞台。瀬川さんの同期五十嵐編のスピンですが、瀬川さんはちょこっと顔出す程度で話の干渉は特に無かったです。
引き取られた先の五十嵐家の兄弟(秋・春)と幼い頃から三兄弟として育った圭が、仕事で十年ぶりに義弟春と再会する始まり。
広告代理店営業マン圭(28)と超人気俳優 棗千春(春・26)の話。
幼い頃の実母に捨てられた過去から、孤独を恐れて本心を閉じた圭。そのせいで選択を誤り続けた圭の痛々しい人生譚に感じました。それを幼い頃から察した春も、圭だけが必要なのに優しさを間違えっぱなしで。婚約者もまた間違える人で。三者絡み合う関係は人のダメな部分が炙り出されて心苦しかったです。
圭の良かれと思う結婚が一生孤独に繋がるって確かにそうだなと。強引すぎる春の執着愛が臆病な圭を掬い上げてくれた話良かったです。
睡眠障害エピが千代崎さんの実体験だとは驚きました。安眠出来る場所=スパダリという定義イイですね