愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~
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愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~

豆田麦/花染なぎさ

味わいは原作がより深い

2024年11月6日
政略結婚初夜での夫のキメ台詞「君を愛することはない」から始まる、魔王だった奥様への溺愛ストーリー。
コミカライズはとっかかりにいいですが、作品を隅々まで味わうならば、原作をおすすめします。
これは仕方ないことですが、コミカライズあるあるで、全てを描写できず端折られているシーンもあるため。
にんげんがわからないアビゲイルと、“魔王”なんて忘れていいんだと愛する旦那様、タバサやロドニーなどのキャラクターの個性がわかりやすく、読みやすい文章。加えて、貴族社会についても違和感なく描かれていい。
そう生まれついただけで、にんげんの敵にされてしまった魔王を語るときのアビゲイルに哀しみを感じたり、真面目な旦那様の不器用な溺愛を楽しめます。
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