黒い鏡【タテヨミ】
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黒い鏡【タテヨミ】

Sugeun/Muhwa

ホラーでした。

ネタバレ
2024年11月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 完全ネタバレしますので、読まずに本編を読まれることをおすすめします。

黒い部屋、黒い鏡と、受けが自ら忘れた記憶が気になって最後まで一気読みしました。
ホラーっぽいお話なだけで本当は違うと思ってましたが、本当にホラーでした。

ホラー=霊的なもの、超常的な何か、今回は、本人達の悪意+その力?力を貸す何か?
他人の幸せを奪う力、天国を奪う力と、鏡の中の力は言っています。

悪意と言っていますが、二人は一緒にいたいと思っているのですが環境や人が邪魔をします。
そう言った、二人が一緒にいる事への障害であったり、妨害、要するに二人にとって邪魔な存在を邪魔と思う事、いなくなってしまえと思う事を悪意と言っています。
ただ、悪意=殺意ですし、実際に実行してしまっています。
でも、殺人はその悪意+超常的な力で行われ謎の蒸発事件扱いになっています。


最終話に向けての大量殺人は二人の関係と悪意の力の発露となった状況に酷似し、ある意味酩酊状態になった受けの悪意と、既に自覚して使用できている攻めの悪意が共鳴し黒い鏡の力を使って行われます。
その過程で受けの記憶の全てが戻ります。
そして、誰も(邪魔者は)いなくなった…。

最後は二人にとってハピエンでした。
受けは、全てを告白し罪を償うことではなく、攻めと生きていく事を選択します。

悪意の力が荒れ狂った痕跡の中で平然と食事をし、そのまま片付けもせず放置して出ていきます。
また謎の失踪事件扱いですね。
そして、奥村さんに、
「行き詰まったら 黒い部屋を探して」
と、メッセージが表示された画面が最後です。
続きを匂わせるホラー的な終わり方ですね。
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