運命だけどあいいれない
」のレビュー

運命だけどあいいれない

永条エイ

続編はさらに心情描写が丁寧で深い

ネタバレ
2024年11月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 同僚でライバルのビジネスマンの二人が、偶然が重なってマッチングアプリで出会い、お互いへの理解を深めて恋人になるお話。
ハイスペでゲイの攻めxハイスペでノンケの受けです。

大好きな作品で、シーズン1は単行本で買いました。
シーズン2も単行本化を待つつもりだったけど、皆さんのレビューを拝見してどうしても気になり、単話購入しました。。。
買って良かった・・・!!
1の時は二人の出会い〜恋人になるまで編で、こちらも心情描写が素晴らしく、モノローグもコマ運びも完璧でした。
が、2は描写のレベルがはるかにアップしていました。
受けの和泉はポジティブで負けず嫌いな性格だけど、それは実兄の影響で、自分の胸に刺さった「棘」だと言っていた。
2では「棘」の正体がより詳細に明かされるのだけど、想像以上にリアルで深い傷で、エピソード5は涙しながら読みました。
和泉の両親って、ある意味毒親だよな・・・。
親の評価って、子どもにとっては全てなので、和泉の両親の価値観が和泉の人格形成に与えた影響は甚大。
和泉の努力を否定しておきながら、兄の颯人を賞賛させた行為は絶対に許せないと感じたし、胸が痛みました・・・。
この先、和泉の「棘」が抜けることは無いかもしれないけど、今の和泉の隣には、千堂がいる。
千堂ならきっと和泉の支えになってくれる。
ありのままの自分を受け入れ、認めてくれる千堂の存在に、どれだけ和泉の心が癒されているか・・・千堂と二人きりの時に見せる和泉の表情が柔らかくて、永条先生の作画センスに心動かされます。

千堂の嫉妬や焦り・陰での努力なども丁寧に描かれていて、萌えやキュンを超えて、感動してます。
こんなに素晴らしいBL作品に出会えた事に、心底感謝です。
次回が最終回かと思うと寂しいですが、きっと予想を超える素晴らしい最終回になるはず!
単行本2巻も楽しみです。
いいねしたユーザ6人
レビューをシェアしよう!