このレビューはネタバレを含みます▼
実際の腐の国の者から言わせてもらうと、ヒロインの腐的感性にものすごい違和感ある。なんか、腐について知らない人が腐をチラッと勉強して知ったかぶって言ってるみたいな。でも、腐も多様性だし性癖も多様性だからな、と思って読み進めるも決定的な間違いがあって見過ごせなかった。リバに対する概念が違う。作者さんが勘違いして履修したものをヒロインがそのままリバについて語っていて、それは違うよ、となりもうした。腐ではない人が腐について書いてるんだね。まあ、それは良い。作家だもの。書かなきゃ飯が食えない。ただ、この原作者さんの他作品(ふつつかな悪女)も読んだ上で『同じパターンでは?』となった。ふつつかは虚弱すぎてメンタル劇強ヒロインを周囲がコントみたいに勘違いして聖人扱いで礼賛していく。これは虚弱を腐に置き換えただけ。どうしてもヒロインに『無意識』で『偶然』に善行させたいらしい。無意識の結果聖人なんて転生もので一番嫌われる設定なのに、と冷めてしまう。ふつつかな悪女はコミカライズ作家さんが綺麗にGLに昇華してくれたから良かったけど、この腐ィロインは弟がモブレ危機にあってても喜んでしまうのヤバいて。こんな腐は腐界隈でもドン引きなのに。どうしてよりによってこんな腐モデルに?腐ヘイト?て思ってしまう。そして、近年では腐界隈も腐という表現は(パブリックな表では)止めようという傾向の中、堂々たる腐表現。コミカライズ作家さんは素晴らしい仕事をされてたんでこの評価は本当に申し訳ないんですけど、この原作を読んだことで、大好きだったふつつかな悪女ももう読みたくなくなってしまった。悲しいしガッカリした。