アルファ王子の愛なんていりません!【特別版】(イラスト付き)
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アルファ王子の愛なんていりません!【特別版】(イラスト付き)

小中大豆/みずかねりょう

可哀想な受けが好きな人はぜひ!

ネタバレ
2024年11月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「夜啼鶯は愛を-」に魅入られてこちらも。
「溺愛王子、-」もそうですが、最初に受けが可哀想な所が前提です。
今回はオメガな為に、他のオメガの発情で煽られたアルファを使い、それに煽られた主人公の受け・アンジェリンが襲われて番にされそうになった・・・。という不幸が前提で始まりますが、その件は中盤まで出ません。
現在の高1だから15,6歳。そこで助けに来た一人の王子に侮蔑の目で見られた。その後アンジェリンは「傷物の悪役オメガ」と罵られ、白い目で見られ続けますが、大学進学までの3年間、王子は一切アンジェリンに声も掛けないし手紙の一通もない。
誰かを憎まなければ生きていけない、せめて王子を憎みたい、けれど愛してる。その葛藤の中で「血液検査の結果、運命の番に最も近かったから結婚しましょう」となっても納得できないのは分かる!
そして王子も当時はまだ17,8歳。もだもだウジウジしてしまうのも分かる気が・・・。
ホントはずっと好きだったんだけどね。のすれ違い。
「夜啼鶯」ほど攻めが心のない残酷さはなく、「溺愛王子」の王子が若くなった感じかな。文章力があるので次々読んじゃうし面白かったけど、繰り返しは読まないかも。
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