心を半分残したままでいる
」のレビュー

心を半分残したままでいる

砂原糖子/葛西リカコ

ぜひ読んで欲しいです。

ネタバレ
2024年11月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 約4年ごとに記憶を失う病気をもった真文。
そんな彼の病気や家族、いろんなことを受け止め、恋人としていることを決意する2歳年下の衛。
彼と15歳での約束をまもり、記憶を失ったまま失踪してしまったときも、知らないふりして、見守るところが切ない。そして、どんなに記憶を失っても衛を好きになる真文。もう、なんともいいがたいです。真文がつけてる日記の恋人M。彼が気に入り、記憶がないことをいいことに、自分がなりすます光彬。2人が離れた時間を思うと、最後に背中おすくらいのお膳立ては当たり前かなと思ってしまいます。悪い人ではないけど、嘘はいけないかな。
恋人ならなおさら。理由はどうあれ。
1巻では、知らずにも引かれあう2人。
2巻は、2人の出会いと1巻でときおりでてくる描写が、思い出の1つ1つ。3巻では、Mが誰かもわかりつつもやっと、一緒にいることを決意する2人。
あの公園で、衛がもう辛いと弱音をはき、涙するところは、読んでいて涙がでました。
一人でずっと耐えてきて、待つことになれた彼の吐露が全てを語っています。
あれだけの思いのはてのハッピーエンドだったのて、4巻のその後の2人の話も大変よかったです。
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