色悪作家と校正者の不貞
」のレビュー

色悪作家と校正者の不貞

菅野彰/麻々原絵里依

本を愛するものたち

ネタバレ
2024年11月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本への愛が溢れてます。正祐も大吾もそうなのですが、作者様の本に対する愛が溢れています。たくさんの物語が会話に織り込まれていて、懐かしく学生時代を思い出しました正祐の幼さがとても面白い。浮世とは違うところで生きているような。大吾と関わったことで人らしさが芽生えていってるような感じで。今更ながらに成長していっているんだねと感じました。それぞれが自分以外は持たないで生きてきた。でも、ここでそれをやめて互いを持つことを選ぶ…勇気と覚悟。弟、光希とのやり取りも、切なくも優しい愛を感じました。とても面白くて、なぜ今まで読まなかったのだ!!と思った次第。麻々原絵里依先生のイラストも最高でした。
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