魔導具師ダリヤはうつむかない~Dahliya Wilts No More~
            
            住川惠/甘岸久弥/景
            
            
                
                                    
                    
                                
                
                
                
                
                                    
                    
                        
                            このレビューはネタバレを含みます▼
                                                            主人公のダリヤは、前世では日本人で、家電メーカーの製造部門のクレーム処理に携わり、ブラックな職場環境の中、顧客や上司に頭を下げてばかりで、激務の残業中にデスクに突っ伏したまま、心臓発作で過労死している。前世では、うつむいて生き、うつむいて死んだのだ。 
 今世では、魔導具師の名誉男爵カルロの一人娘として生きている。今世のダリヤは、前世、日本で学び、家電メーカーで働いた時に取得した知識を活かして、人々の暮らしに役立つ魔導具作りに懸命に励み、うつむくことなどするもんか、と前向きに逞しく生きている。 
 たったひとりの家族だった最愛の父親を亡くした時も、婚約者だった男の酷い裏切りに遭った時も、ダリヤは決してうつむくことなんかしないのだ。(この元婚約者がクズなのだ。他の女に浮気したモラハラ男。別れて正解だった。 ) 
 そんな健気で誠実で優秀なダリヤの周りには、自然と心優しい人たちが集まり寄り添い、ダリヤを支えてくれるのだ。 
 なかでも、スパダリ超絶イケメンの伯爵家の上位貴族騎士のヴォルフとの出逢いは運命だった。二人は身分の差を超えて、厚い友情を築くようになる。 
 さてさて、ダリヤとヴォルフとの仲は今の所は友愛止まりなのだが、恋愛に発展するのかしないのか!? また、ダリヤの魔導具師としての活躍はどこまで続くのか!! など、この先の展開が楽しみだ。 
 慎ましく謙虚でいながら、積極的でメンタル強く逞しく凛々しいダリヤ、前向きに生きるヒロインを応援せずにはいられない!!
                                                    
                     
                                
                
                                            
                        
                    
            
                
                     いいね
                
                いいね