忘却の初恋 記憶を失くした騎士は敵国の王女に愛を乞う
西條六花/木ノ下きの
このレビューはネタバレを含みます▼
218ページ挿し絵なし。家族から蔑ろにされている妾の子王女ヒロインは、捕虜である敵国の王子の世話を命じられ、ささやかな時間であるが2人は惹かれていく。王子の身を案じたヒロインは最後の思い出に抱き合い彼に忘却魔法をかけ牢から逃がす。数年後、彼との縁談が突如舞い込み…という話。基本的には面白かったです。再会後のギスギスもすれ違いも大変好みでワクワクしながら読みました。性悪なヒロインの兄姉というスパイスもいい感じに効いていて緊張感を持って読めたんですが、最後のあれは何。しっかり勧善懲悪をして頂きたい民の私には怒り心頭展開過ぎました。良い子ちゃんヒロインが本当に嫌だ…。忘却魔法ってご都合主義の極みじゃないですか。え、この悪事を無かったことにするの?ありえない。それ以外は面白かったのに。読後感がモヤモヤしててあんまり良くないです。辛口ですみません。
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