ウスズミの果て
」のレビュー

ウスズミの果て

岩宗治生

退廃した世界を往く少女と謎生物

ネタバレ
2024年12月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ ぼろぼろの建物を背景に少女と謎生物の無邪気な日常からはじまる冒頭。徐々に明かされる、この世界でおきた凄惨な出来事に引き込まれていきました。近未来的な設定ではありますが、他人事とは思えない世界観で、変わり果てた人々を目の当たりにする度に胸がゾワゾワします。主人を失っても動き続けるアンドロイドやロボットの健気な姿は二度とは戻らない日常を感じて切ない気持ちになりました。異形とは一体なんなのか?人類に希望はあるのか?様々な苦しい出会いと別れを繰り返しながら、小夜たちの行き着く先が気になります。続きが待ち遠しい。
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