モノクロのふたり
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モノクロのふたり

松本陽介

名作の予感しかないすごい説得力

2024年12月8日
私自身は共感できるエピソードを多分何ら持っていないはずなのに、理由も分からず感動の涙がめっちゃ出ました。家族を食わせるために画家の夢を諦めてサラリーマンとして身を粉にして働く24歳が、漫画を描く夢を諦めていなかった同僚のOLを手伝う形で、かつての夢と再び向き合う~みたいな話。構成・展開・絵柄…いろんなところに素人の私には説明できない漫画のテクニックがこれでもかと使われているのは間違いない。登場人物の心の動きや感動が、物凄い解像度と説得力で伝わってくるので、とにかく読ませる作品。今後も楽しみです。ただ、主人公が24歳にしてはめっちゃくちゃしっかりしすぎな気もしますね。ヒロインが美人で可愛いのに、恋愛面に引っ張られないのも、これアラフォーじゃない?という感じ。まあ苦労していると、こんな感じになるのか…?自分の20代なんて異性のことしか考えてなかったわ笑
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