こぼれるアンビバレンス【コミックス版】
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こぼれるアンビバレンス【コミックス版】

はかた

出席日数不足のDK二人、ピュアなアオハル

ネタバレ
2024年12月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「さんかくトワイライト」の当て馬、わたるんのスピンオフ。「さんかくー」のわたるんは、ヤンキー(受け)ミキの片想いの幼馴染としてそれなりの出演で、正直、気持ちが見えにくくてあんまり好きではなかったです。でも、主役となったわたるん、深掘りされてる。なんか、めっちゃ良いんですけど。「さんかくー」では、ミキの片想いを受け入れようとした途端、一慶に持って行かれたのは、気の毒な流れではあったけど、侑吾との恋愛の呼び水になっていたのかも。
出席日数がヤバくて、清掃活動をする事になった3年の渉と1年の侑吾。塩で生意気な侑吾をなんとなくほっとけない、意外に世話焼きな渉。ゲイを自覚してる侑吾は、一慶×ミキのネタをたてに、渉と卒業までお付き合いをしてもらう事に。バーでバイトしてたりと遊び人に見える渉ですが、実はお付き合いも経験豊富な訳ではなくて。初カレで最後のカレだと思って渉と付き合う侑吾も、もちろんデートだってした事ない。そんな二人が、歩み寄りながら、一歩一歩恋人の階段を登っていくところに、アオハルが全開。渉×侑吾で、立場が変わると、ミキが当て馬ポジになってて笑えます。渉にマジ恋する侑吾には、かっこいいカレシがいて渉にも大事にされてるミキは嫉妬の対象。分かる〜。ときめいたり、戸惑ったり、すれ違ったり、嫉妬したり。あのわたるんが、こんな恋愛するとは思わなかったよ!このレビューで書くのは申し訳ないけど、もっと手が早くて、そっちから攻めてくストーリーになるかと思ってた。ごめんなさい、わたるん。わたるんは、実は真面目に生きてる頑張り屋だった。好きな子はホントに大切に大切にする王子様だったし。運動音痴設定も良かったよ。と、言うわけで、イマイチだなぁと思ってたわたるんが、大好きになってしまったスピンオフです。
うん、良かったですよ、ピュアなアオハル。わたるんは真面目だった。ページが足らなかったのかな、なんて。でも、心も体も恋人になった二人が見たいですね。一慶×ミキも見たいし。続編を希望します。
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