このレビューはネタバレを含みます▼
作者様買いです。「夜毎、君とくちづけを」が大好きで、それ以来ファンなのですが、久しぶりに新刊が読めてとても嬉しかったです。
あらすじを読むと「よくあるシークレットベビーものだな」という感じですが、出会いや別れ、再会して結婚するまでの流れや心情の描写など、ディテールがよく描かれていて、ハッピーエンドに至るまでどんな流れになるのかわからずドキドキを味わえました。
正直、ヒロインは大学時代に会話をせず逃げた罪はあるものの、かなり追い詰められていて、あそこで逃げなかったら妊娠継続すら危ぶまれたよなぁと思うので、そのあたりヒロインに感情移入しまくると、ヒーロー&その友人二人に最後までイライラしてしまうかもしれません。彼らにはどうしようもない事情があるので、結局ヒロインは後になって反省してヒーローたちへの理解を示しますが…大学時代にヒロインが我慢させられていた環境(しかもそれは社会人になっても続く見込みだった)はなかなかひどかったので、事情があろうとも一旦別れて正解だわーとなるレベルでした。
主要人物については誰かが極端に悪いわけではないから難しく、追い詰められ、別れるしかなくなるというその流れの描き方はさすがだなと思います。
最後はざまぁとか絶縁とかではなく物理的に距離を置くという対処になるあたりも、現実的で良かったというか。他の作品ではあまり見ない決着の付け方かもなーと思うと、自分の中での評価が上がりました。