崖の向こうで花が咲いてる
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崖の向こうで花が咲いてる

雁須磨子

素晴らしき須磨子ワールド

2024年12月14日
推し作家さん。人の心理を他の人とは違う切り口で見せてくれます。今作も、椎野が最初桐木につれない理由が秀逸だったし、突然九州まで会いに行って「俺に会えたら嬉しいだろうと…」なんて、諦め癖のついた桐木くんがどんなに嬉しかっただろうと胸がぎゅんぎゅんになりました。須磨子先生のお話は、きゅんきゃんじゃなくてもっと根底からかき乱してくるんですよね…。高校生活の中で男らしく成長する椎野くんも、社会人になった椎野くんもとっても良かった。そして2人を全く茶化したりせずに見守ってくれるミズを始め、友達の友達でできた緩いグループの温かさも須磨子ワールドに魅力を加えています。いやー、ぜひまた読み返したい素敵な作品でした!
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