このレビューはネタバレを含みます▼
となりのヤングジャンプにて37歳シリーズを最後まで読みました。とにかく許せません………。
まず第一に、金田一と美雪、玲香との関係性をあまりにも蔑ろにしています。少年シリーズであれだけ色々あったのに、いくら時間軸をぶっ飛ばしたからとはいえ、こんな…こんな僅か数ページで全部片を付けていいものではなかったでしょう?この2人の事をほとんどボカしていたのは何か理由があったんじゃないかと思うほどの触れなさぶりだったので、「何故事件を解決したがらないのか」という前振りの答えも含めて、このオチはあまりにも酷いと感じました。せめて玲香の件だけはどこかで事件を1つ作ってしっかり描き切ってほしかったですし、そうすることは可能だったはずだと思います。だって18巻まで連載を続けられていたのだから。なのに実際にお出しされたのは金田一と高遠の因縁の話ばかり。こんなもの、二の次どころか三の次にもならないのに、何故この関係を延々と描き続けたんでしょうか。しかもこれだけストーリーに描写を割いておきながら、牢屋で偉そうにしてたことぐらいしか情報がないという始末。本当に理解に苦しみます。
第二に、探偵学園Qとがっつり絡めないでほしかった。催眠術なんて探偵学園Qの世界観があってこそで、安易に金田一シリーズに入れていいものじゃないです。”””舐めプ高遠プロデュースの厨二病かっこつけ犯罪集団に超能力で遊ばれる無能警察”””とか金田一シリーズで見たくなかった。つーかそんな能力があってそこまで金田一に執着するなら金田一本人に使えばいいじゃん。犯罪で遊ぶな。あとキラキラのイケメンは明智警視で十分。2人も要らない。
第三に、少年シリーズから比べると、事件1つ1つのストーリーに著しい劣化を感じました。犯罪者がとにかく軽い。話に重みがない。金田一少年シリーズの魅力はここにあったはずなのに。映画館で見た『オペラ座館・新たなる殺人』はあんなに素晴らしかったのに。どうしてこうなったんでしょうか…。
上記の理由をもって、星1評価とさせて頂きます。私はこの37歳シリーズを許せません。