僕らのミクロな終末
」のレビュー

僕らのミクロな終末

丸木戸マキ

こんなに美しいラブストーリーだったとは!

ネタバレ
2024年12月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初はBLの中でも稀に見るぐらいの律のクズさにドン引きするくらい引いちゃいましたが、最終的にはラブストーリーという表現がピッタリの、美しささえ感じる作品でした!世界の終わりが数日後に迫る中での4人それぞれの想いや思惑、出来事が交差する中で、律と真澄がお互いの関係を修復していく過程がとっても良かったです。再会後からの律の本心が中々分からなかったのですが、読み進める内に、再会してからずっと律の真澄への想いは揺るがないものだったんだと感じました。「また俺のこと好きになってよ」の言葉に胸が熱くなりました!ていうか律、不器用過ぎです。でも、格好良いだけじゃない、人としての弱さや狡さにリアリティを感じ、より魅力を感じました。でもでも、私も橋本と同じく、世界がまだ続くとなった後の律はいまいち信用ならんと思っていたのですが、そこにあの番外編!!律の揺るがぬ想いにやられました・・・。律のヤキモチを見れるだけでも読む価値があります!読み終わり、またすぐ最初から読み直しました。律の想いを知った上で読み直すと、これまた堪らないです。大満足の作品でした!
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!