雷々来世
」のレビュー

雷々来世

野白ぐり

単行本1冊分とは思えない満足感

ネタバレ
2024年12月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本当によかった…!
中世ヨーロッパで側仕え?の騎士だった攻めと、王族だった受けが、現代日本で高校の同級生として再会するお話。もちろん前世で結ばれていたはずがなく……。
お話は攻め視点で展開されるのですが、まぁ受けのかわいいこと!攻めがいかに受けを愛しく思っているか、ひしひしと伝わってきます。受けも攻めが大好きで、だからこそ「前世でやりたかったことがたくさんある」って懐いてきて…かわいすぎる…!
だけど、攻めは受けに引け目があって、「あんな悲しい前世からは解放されてほしい」と突き放そうとして…そんなことってないよ〜!こんなに思い合ってるのに〜!と思いつつ読み進めると、2人のすれ違った悲しい過去がだんだん明らかになってきます。それがまた優しい記憶で、読んでいてすごく切なくなりました。
物語全体のトーンがすごく優しくて、切なくて、丁寧に2人の心情を伝えてきて、すごくよかったです。最後はもちろんハッピーエンド!あまりに幸せな終わり方で、ちょっと泣きました。
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