このレビューはネタバレを含みます▼
メリバはやはりあまり好まないのです……
が、作品としてはとても凄いです。
「遺言」とは、最後のメモなのかな?と最初思いましたが、ラストに副人格が居なくなったんだとしたら、
副人格が最後に諒雨に残した言葉の方が、
らしいなと思いました。個人的な解釈ですが。
副人格がずっと主人格を煽ってる様に見えました。
お前がしっかりしないと諒雨をおれがとってしまうぞと。
元々副人格は主人格の心を守る為に生まれるものだから、やはり基本的には主人格を守る行動を取るのではないかなと。
「遺言」はその為に居なくなるという決意の現れじゃないかと。
しかし主人格が副人格を演じ続ける…というラスト。実際統合したのか消滅したのかわからないけど、ひとつの人格が認識出来なくなった。
諒雨が違和感に気が付かないという事は副人格は統合して還ったのかもしれません。
でも果たしてこれから主人格の心が保つのでしょうかね…演じる事で暗示の様に強くなっていければ良いのですが、無理していればいつか完全に壊れてしまうような気がします。
だから、あの「遺言」
ずっと好きでいてあげて…(自分(副人格)は居なくなるのでもう守ってあげられないから)
もう、このタイトルしかない。