善次くんお借りします
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善次くんお借りします

玉川しぇんな

年の瀬にこんな名作に出会えて

ネタバレ
2024年12月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 嬉しい!元々はDKもの苦手なんですけど、この作品その苦手部分がちゃんと描かれている。初めてDKcpにハマったと思う。2人が将来のことを考えている。アオハルだけで終わらないDKいい!やはりそういうとこ1巻完結でないから強い。親に甘えられなかった子は人の顔色を窺い嘘をつくのが上手くなる。手に入らないことが当たり前と思うので欲しがる前に諦める。クリスマスに両親を突然亡くしたら自分の人生に期待なんてできない。息子夫婦を亡くした父。兄夫婦を亡くした弟。大好きないとこを誰よりも守りたいと来たケンちゃん。みんなずっと悲しみの中にいる。おじいちゃんの過度の期待は善次のコンプレックスを肥大させてきたのだろうけど、息子に先立たれ孫を育てて来た苦労と愛情は善次が1番良く知ってるんだろうな。でも、人生最大の不幸があって兵庫に越して医療の道を目指す善次になったから最愛の清行との今と将来があるのかと思うと、何とも…。清行の見たまんまの脳筋…いや真っ直ぐで大きくて深い愛!こんなけ結婚結婚言うDK可愛い過ぎ!指輪まで買っちゃう。でも善次は怯むよな。引いて見ちゃうよな。いつか目が覚めるよ、と。(完全ノンケ×ノンケという都市伝説cpじゃないのもポイント高し。)当て馬というにはあまりにも善次の人生に誰よりも深く長く濃い関わりがあるケンちゃん。いとこで幼馴染みって多くのBL作品ではケンちゃんがメインcpの攻め位置なのに…。あぁ、ケンちゃん視点だとホント辛い!横から掠め取って行きやがって!だよな。ケンちゃん×善次の世界線も見たくなったほど。ケンちゃん切ないよ…。よそ見したら攫ってくからな!清行!翼くんもいい!最初はアンチ善次だったけど今じゃ1番の2人の味方。いつも気に掛けてくれて信頼できる。作家様は関西の方なのでしょうか?台詞のやり取りとかがそれっぽい。最初のおじいちゃんとのやり取りや姉ちゃんの「女優か!」とか清行と善次の会話も。軽くなり過ぎず暗く重くなり過ぎずテンポ良く絶妙なストーリー。別サイトで1、2巻無料で読み即シーモアに戻って来てクーポンで3、4巻購入。いや止まらんって。4巻で高3か。長生きする自信ないけど追いかけます。作家様!じっくり清善を描いてください。宜しくお願いします!ハマったらすぐレビューできないのだけど(繰り返し読むから)今回は溢れてしゃあなくて書き殴った次第です。編集するだろうなー。(文字数足りね〜)あ、翔真も
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